小指だけをまげようとしてみてください。
薬指まで一緒に曲がりませんか?
これは、以前までは小指と薬指の筋肉と腱が繋がっているからだと考えられてきました
確かにそれ自体は間違ってはいません。
最近では、脳からの指令を伝える神経の働きも大きく関わっていることがわかり
ました。
小指を曲げようと意識すると、大脳からは(小指を曲げろ)という指令が脊髄に
伝えられます。脊髄の内側には(灰白質)という神経細胞が集まっており、指令
は(灰白質)から出ている神経を通り、指を動かす筋肉に伝えられます。
そして、小指に指令を伝える神経と薬指に指令を伝える神経は、同じ運動神経な
のです。
なので、小指と薬指が同時に曲がってしまうというわけです。
それでも、訓練次第ではピアニストのように、小指と薬指を別々に操作できるよ
うになります。つまり、神経も訓練によって鍛える事ができるのです。
親指に関しては完全に独立しているので、別々に動かすことができます。
ちなみに、私は小指と薬指別々に動かすことができます。