現在では正座をする機会が減ってきているのではないでしょうか?
膝に負担がかかることが認知されてきていたり、畳や座敷の環境が減ってきてい
ることも原因となっています。
たまに正座をすると足が痺れてしまう人が増えているようです。
正座をして足がしびれるのは一過性の血行障害が原因となります。
足には、筋肉の動きを支配している(運動神経)と、痛いや冷たいと感じる(知
覚神経)があります。
正座をする事で、体重が脚全体にかかってきます。そうすることで脚に張り巡ら
されている血管を圧迫するのです。そうすると、血液の流れが悪くなり、筋肉や
神経が酸素不足になり痺れるような感覚に陥るのです。
この状態になると、筋肉を曲げたり伸ばしたりできなくなるので、足首がピーン
と伸びきったままになってしまったり、触っただけで針を刺されたような痛みが
走ったりします。
血流が元に戻る事で、症状もなくなり治っていくのです。
ですが、正座に慣れている方は長い時間正座をしていても痺れる事はありませ
ん。
実は、動脈には必要に応じて太くなったり細くなったりと変化する能力が備わっ
ているのです。習慣的に正座をしていると、足を通っている動脈と並行して、細
い横道の動脈が増えてくるのです。そのため、長時間正座をしても、足には必要
な血液を届けられるので痺れにくくなるのです。
ただ、正座は冒頭にも書きましたが、膝(特に半月板)に負担を掛けてしまうの
であまりお勧めはできません。