ラーメンは国民食といってもいいほど人気の食べ物です。
寒い時に食べるラーメンは特に美味しいものですが、夢中で食べていると鼻水が
出てくる経験がありますよね?
なぜ! 鼻水が出るのでしょうか?
鼻は、においを感じる感覚器だけでなく、空気を取り入れる呼吸器でもありま
す。
鼻の奥には鼻腔という空間が広がっており、鼻腔の粘膜からは粘液が分泌されて
います。粘液は、呼吸で吸い込んだ空気中のごみやほこりを吸着して清浄化し、
肺に送っています。
また、肺の中を常に適温、適湿に保つために、鼻は冷たい空気を温めて、熱い空
気を冷やし、空気が乾燥している時には潤いを与える(ラジエーター)の役目も
担っています。
こうした鼻の機能が、ラーメンを食べる時にも働きます。熱いラーメンから立つ
湯気の水蒸気は、鼻に入ると冷やされます。水蒸気は冷えると水になりますから
鼻で冷やされた湯気も鼻水となって流れ出るわけです。
また、熱い食べ物が口に入ると、熱の刺激で鼻の奥の血管が拡張され、血行が良
くなったことで鼻の粘液が過剰に分泌されるのです。
この二つの作用によって、ラーメンやうどんなどの熱いものを食べると鼻水が出
るのです。ちなみに、乾燥した空気を長時間吸っていると、鼻粘膜の表面が乾い
て吸着したほこりやごみも乾いて固まります。これが(鼻くそ)になります。