2021年6月頃に来院された症例になります。
手を使った際に指の付け根に痛みが強く出る、指の動きが曲がりにくく少ししか反らせることが出来ないとのことでした。腫れは軽度で、骨などには異常がありませんでした。痛みの出ている場所が指の付け根である事、動きの特徴も含めるとおそらくばね指ではないかという事で、治療を進めていきました。
ばね指は腱鞘炎と呼ばれることが多いですが、詳細には腱鞘ではなく、腱の炎症になります。
1、 物理療法(SSP)患部及び付近の血流を良くし、動きの改善を図ります。
2、 徒手療法、少し痛みを伴いますが、患部に徒手療法で腱の炎症を抑えます。
3、 指から前腕にかけてストレッチ
4、 物理療法(ハイボルテージ)
2種類の物理療法を行い、徒手療法とストレッチを行いました。
ストレッチはご自宅でもやっていただけるよう、やり方や説明などをしっかりと指導させていただきました。
当日の治療が終わった時点で、指の動きはかなり良くなりました。痛みはまだまだ残っています。治療をするだけではなく、自宅での対処法などをきちんと説明し、セルフケアをしてもらいます。
日を追うごとに指の動きが良くなり、痛みも治まっていきました。
ばね指は手術しかないと思われがちですが、ひどくなる前にきちんと治療やセルフケアを行う事でほとんど気にならないようになります。
ばね指の治療をする技術を持つ、柔整師は少ないですが、当院では行う事ができます。
多少の痛みは伴いますが、手術になる前に当院で治療をしてみてはいかがでしょうか。
今井接骨院